パッションフラワーは不眠に効果的？副作用は？おススメの飲み方も解説！

パッションハーブはアメリカ東南部、中央アメリカ、南アメリカが原産地です。広がった花びらが文字盤のように見える事から和名は「トケイソウ」と呼ばれています。今回は

パッションフラワーの効能は？ストレスにいいって本当？
副作用はある？
おススメの摂取方法は？

の３点を中心にまとめました。

パッションフラワーは、主に不眠やイライラ、ＰＭＳ等に効果があるとされ多くの方が利用しています。精神安定＝パッションフラワーという認識は少ないのが現状ですが、調べてみるとストレスに悩んでいる方に是非試していただきたい情報がたくさん出てきました。是非興味がある方は最後までご覧になってください。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事を参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは？

パッションフラワーの基本情報

名称	パッションフラワー
英名	Passion Flower
学名	passiflora incarnata
和名	チャボトケイソウ
分類	トケイソウ科トケイソウ属
原産地	アメリカ東南部、中央アメリカ、南アメリカ
主要成分 (100g当たり)	フラボノイド、アルカロイド、ハルマン、ハルモール
使用部位	葉
代表的効能	抗不安、精神安定作用、鎮静作用、利尿作用、高血圧、頭痛、過敏性腸症候群
利用法	・ハーブティー・サプリメント

パッションフラワーは見た目が神秘的なのが特徴です。全体的な色や、花の中央にある特徴的な雌しべ、雄しべは中々他の花ではない形ですね。

インテリアとして飾る方もおり、ドライフラワーにして楽しんだ方もいました。ドライフラワーにすると全体的に黄緑色になるも、形はしっかり残るのでパッとみただけでもパッションフラワーだとわかります。

パッションフラワーの効果・効能・作用を解説

パッションフラワーの効果・効能を大きく分けると

鎮痛作用
鎮痙作用
女性特有の症状緩和

の３つがあります。以下で詳しく解説していきます。

効果①：鎮静作用

パッションフラワーと言えば、鎮静作用と言っても過言ではありません。パッションフラワーに含まれるクリシン等の成分はＧＡＢＡを増加させると考えられています。

その為、ストレスや気分障害、不安を軽減される可能性が高く、多くの人におススメされているハーブです。まさに植物性の精神安定剤と呼ばれているパッションフラワーは精神的不安定になりやすい方に試していただきたいハーブです。

実際に、心療内科に通うも薬が合わず更に落ち込んでしまった方が、パッションフラワーを試したところ徐々に眠れるようになったというエピソードもあるハーブなのでストレスに悩まれている方は是非試してみてはいかがでしょうか？就寝の２時間前に飲むと効果的ですよ。

効果②：鎮痙作用

パッションフラワーにはフラボノイドという成分が含まれています。その成分は鎮痙作用があり、神経性の痛みを抑える効果があります。

例として頭痛、腹痛、歯痛や過敏性腸症候群に効果があるとされているので試してみてもいいでしょう。また利尿中枢性の鎮静作用もある為、むくみが気になる方にもおススメですよ。

効果③：女性特有の症状緩和

子宮をリラックスさせ、生理痛の緩和効果があります。また多くの方が悩まれているＰＭＳ症状の緩和、更年期障害の症状を穏やかにする効果も確認されています。

パッションフラワーの副作用や注意事項、禁忌など

副作用は特に報告がありませんが成分上、子宮収縮を促す可能性もある為妊娠中の方は医師に指示を仰ぎましょう。

またパッションフラワーには精神を安定させる効能もある為、人によって眠気を誘発される方もいます。１日多くても２～３杯程度目安で召し上がってください。

パッションフラワーのハーブとしての使い方

パッションフラワーの摂取方法についてまとめました。１つずつ紹介していきます。

ハーブティー

コップ一杯に対し、大さじ１杯～２杯の茶葉を熱湯で注ぎ、約５分ほど蒸らします。蒸らす時間によって味が変わるのでお好みで調整してください。

ティー自体の味はクセがなくシンプルな味わいです。なので他のハーブとブレンドして飲むことも出来ますよ。同じような効果を持ち合わせている、カモミールやセントジョーンズワート等の不眠、落ち込んだ時に効果のあるハーブもブレンドにおススメです。

サプリ

サプリも多く販売されています。価格の幅はありますが大体1000円～3000円で購入可能でした。

サプリの錠数や販売メーカーによって価格が異なってきますが、初めての方は気軽に低価格のものから試してみてもいいかもしれません。

アロマオイル

パッションフラワーはアロマオイルとしても販売されています。パッションフラワー本来の草木や神秘的な香りを楽しめるものや、フレグランスオイルとしてフルーツ系の香りやムスク系の香りなど種類がある為、好みの香りのアロマオイルが選べるでしょう。

アロマキャンドルとして使用すると、心の落ち着き度もアップし自分時間も楽しめますよ。

パッションフラワーのよくある質問

パッションフラワーにカフェインは含まれていますか？

いいえ。ノンカフェインなので寝る前でも飲むことが出来ます。

子供も飲めますか？

はい。副作用が無い為、子供～大人まで飲むことが出来ます。

精神病を患っていますが、飲んでもいいですか？

パッションフラワー自体に鎮静作用がある為、併用は医師に確認しましょう。特に抗うつ剤（ＭＡＯＩ）を使用されている方は、必ず確認をしてください。

まとめと研究情報

いかがでしたでしょうか？今回はパッションフラワーについてまとめてみました。

パッションフラワーは主にイライラや不安、不眠などの精神的に不安定である時に多くの方が利用されていました。調べていくと気分を落ち着かせる、リラックスさせると作用ではハーブの中でも高い支持率がある事がわかります。

このご時世、時間に追われ、ストレスが溜まり不眠になる方も多いのではないでしょうか。身体が辛くても、もはや自分では気づかない領域まで来ていませんか？一日の少しの時間を自分と向き合う時間にしてみてはいかがでしょうか。

「いい加減」は「良い加減」ですよ。

皆様にとってこの記事が少しでも参考になればうれしいです。

おさらい

【効果・効能】

鎮静作用
鎮痙作用
女性特有の症状の緩和

【注意点・副作用・禁忌】

特にはありませんが、至急を収縮する可能性もある為妊娠中の方は医師へ確認。

【使い方】

ハーブティー
サプリ
アロマオイル

研究情報（エビデンス）

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

セイヨウオトギリソウとパッションフラワーがイスファハン市保健所に入所した女性の更年期症状に及ぼす影響に関する比較研究

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22049281/

要約

この研究は、59人の更年期女性を対象に、オトギリソウとパッションフラワーの2つの治療グループにランダムに割り当てて行われました。治療前と治療中の数週間ごとに症状の評価が行われ、両グループで更年期障害の症状が有意に減少したことが示されました。両ハーブの効果に統計的な差は見られず、どちらもホルモン療法の代替治療として有望であることが結論されました。

主観的な睡眠の質に対するトケイソウインカルナータ(パッションフラワー)ハーブティーの効果に関する二重盲検プラセボ対照調査

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21294203/

要約

この研究は、トケイソウインカルナータハーブティーが人間の睡眠に対する影響を調査しました。18人の参加者に対する二重盲検プラセボ対照試験で、パッションフラワーとプラセボティーを比較しました。結果から、パッションフラワーの摂取がプラセボに比べて睡眠の質を有意に改善したことが示されました。この研究は、低用量のトケイソウを含むハーブティーが、健康な成人の短期的な主観的な睡眠の向上に寄与する可能性を示唆しています。