ハーブの効果と効能

ルー(ヘンルーダ)の効能・効果は?有毒成分があるの?

別名『ヘンルーダ』とも呼ばれる『ルー』には、強い殺菌・抗菌効果があることから、古代ローマ時代から魔除けのハーブとして信じられてきました。

疫病や悪い物から身を守る神聖なハーブとして、玄関先の飾りや身に着ける習慣があり、古くから薬用・食用として利用されてきました。

しかし、このハーブには有毒成分が含まれていることが判明し、今日ではもっぱら防虫や観賞用のハーブとなっています。

この記事では

  • ルー(ヘンルーダ)の効果を知りたい
  • ルー(ヘンルーダ)の利用方法を知りたい
  • ルー(ヘンルーダ)を扱うときの注意点は?

気になるこの点について記事をまとめました。特におすすめの使い方は、虫よけに有効な働きがありますので、最後までお読みいただきたいと思います。

ハーブについてさらに詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファンスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いているこちらの記事をどうぞ!
>>最強のハーブファスティングとは?

ルーの基本情報

名称  ルー   別名(ヘンルーダ)
英名  rue
学名  Ruta graveolens
和名  ヘンルーダ
分類  ミカン科ヘンルーダ属 常緑小低木
原産地  地中海沿岸部
主要成分 (100g当たり) 揮発油、フラボノイド、フロクマリンなど
使用部位  葉、茎、花
代表的効能  防虫効果、強い解毒作用や浄化作用
利用法    独特の強い香りと殺菌作用でヨーロッパでは古くから衣類の防虫や魔除け

独特の強い香りと殺菌作用があり、ヨーロッパでは古くから衣類の防虫や魔除け、シチューやジャム、お酒などの風味づけにも利用されていました。現在はグラッパ(イタリアの蒸留酒)の香りづけなどを除いて、食用としてはほとんど利用されていません。

日本では、『芸香草(うんこうそう)』と呼ばれ、かつては食用として食べられていましたが、今では毒性が強いことが判明し、主に観賞用や香りを楽しむためのものとして利用されています。

ルーには独特の強い香りがあり、庭に植える虫除けや猫除けになります。ドライフラワーやポプリ・サシェにして飾っても防虫効果を発揮します。

ルーの効果・効能・作用を解説

効果①:徐虫、防虫

ルーには独特の強い香りが害虫やハエを防ぐので、庭に植えると虫除けや猫除けになります。

独特の強い香りと殺菌作用があるため、ヨーロッパでは古くから衣類の防虫や魔除けに使われていました。

効果②:花壇の彩りやドライフラワーに

家庭菜園で困るのは菜っ葉などに虫がついたり、果実にハエなど飛んでくることですよね。

ルーはイチジクと相性がよく、根元に植えると強い香りが庭の害虫やハエを防ぎます。ただ、バジルとは相性が悪いと言われています。

強い香りが庭の害虫やハエを防ぎ、庭に変わらぬ鮮やかな緑を提供してくれるすばらしい草で、”神の恵みの薬草”、ハーブオブグレイスという美しい名を持っています。

効果③:防虫のために本の間に木の葉を挟む

乾燥した葉が余ったら、お気に入りの本のしおり代わりに挟むと防虫になります。残った葉っぱを栞にして虫よけできるなんて、素敵ですね!

その他の効果・作用

猫よけ効果が非常に高いので、猫に近づいてほしくない場所に設置するのも良いですね。

お庭に猫が入ってきて、臭いを付けてしまうのが困る場合、独特の強い香りと殺菌作用があるルーを植えておくと防ぐことができます。

ルーの副作用や注意事項、禁忌など

毒性が強いことが判明し、食用では使わず、現在は防虫や観賞用でしか利用しません。また葉や茎の汁は皮膚炎を起こすことがあるので、必ず手袋を使って注意する必要があります。

ルーのハーブとしておすすめの使い方

基本的にルー(ヘンルーダ)は、食べることができません。ただし、ハーブとしての効能を活かした活用方法があります。詳しく解説します。

虫除けや猫除け(活用方法1)

防虫・除虫サシェは、ハエなどにも効果があるので、キッチンのシンク周辺やごみ箱周りにサシェを吊るしておくのもおすすめです。

猫よけや虫よけのために、庭や玄関、花壇わきに植える。ルーの葉は、手を荒らすので必ず摘み取りは手袋をして行ってください。

乾燥した葉が余ったら、お気に入りの本のしおり代わりに使いましょう。猫よけ効果が非常に高いので、猫に近づいてほしくない場所に設置するのも良いですね。

ドライフラワーポプリ・サシェ・本のしおり(活用方法2)

ルーのよくある質問

ルーの効能は?

虫よけの効果があることで知られています。香りの強い小枝を、食品を入れた棚や洋服だんすに吊るすと虫やハエよけになり、乾燥した葉を植物にまくと防虫効果があります。コンポストの近くに植えておくとハエよけになります。ルーは、古代ローマ時代から魔よけのハーブとして信じられてきました

ルーの花言葉は?

ルー(ヘンルーダ)の効能・効果を紹介しています – ハーブのちから
ルーの名は、ラテン語で「苦さ」を意味するrutaに由来しています。花言葉は「悔恨」です。

ルーのハーブは耐寒性がありますか?

植え方・用土日当たりと風通しと水はけの良い場所を好みます。酸性土壌を苦手とするため、予め苦土石灰などをすき込んでおきます。耐寒性はないため、冬は日当たりの良い軒下などで管理し、雪や霜に当てないように注意しましょう。生育が旺盛ですので、鉢植えで管理する場合は1年に一度植え替えをしましょう

まとめと研究情報

疫病や悪い物から身を守る神聖なハーブとして、古代から使われてきましたが、現在では毒性があることが分かって、食用では使わなくなりました。

ルーの強い香りは防虫・除虫の効果があり、サシェは、ハエなどにも効果があるので、キッチンのシンク周辺やごみ箱周りにサシェを吊るしておくのもおすすめです。

ルーは花壇の彩りやドライフラワーに利用されます。

おさらい

【効果】

  • 強い殺菌・抗菌効果
  • 猫よけ・虫よけ

【注意点・副作用・禁忌】

  • 毒性があり、食用・薬用には用いない
  • 茎や葉に触れると皮膚炎を起こす

【使い方】

  • ドライフラワー 防虫効果
  • ポプリ 防虫効果
  • サシェ 防虫効果

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

ルタグラベオレン精油の双翅目3種に対する生物学的毒性 ショウジョウバエ、アカイエカ、クリセタ・ロンギアレオラータ

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36751763/

要約

この研究は、環境に優しい植物ベースの殺虫剤に関するもので、アカイエカ、クリセタロンギアレオラータとショウジョウバエメラノガスターの幼虫に対するルタグラベオレンスエッセンシャルオイルの殺虫効果を調査しました。エッセンシャルオイルは、各種の幼虫に対して一定の殺虫活性を示し、成長や主成分(タンパク質、炭水化物、脂質)にも影響を及ぼしました。この研究は、Ruta graveolensのエッセンシャルオイルが天然の殺虫剤として有望である可能性を示唆しています。

シンボポゴンディスタンスおよびルタグラベオレン精油の抗真菌性、忌避性、殺虫活性とその主な化学成分

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36053146/

要約

シンボポゴンディスタンスのエッセンシャルオイルは特に真菌に対して有効であり、主要な化合物も特定されました。また、これらのエッセンシャルオイルと化合物は昆虫忌避にも成功し、殺虫効果も示しました。この研究は、天然物質を活用して書籍の真菌や害虫からの保護に貢献し、生物農薬としての潜在的な応用を示唆しています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?