ハーブの効果と効能

オレンジピールの効果や副作用は?ハーブティーの作り方なども解説!

オレンジピールは、その名の通りオレンジの果皮そのものや、それを乾燥させてハーブにしたものです。

オレンジピールは外果皮と内果皮から構成されています。栄養素のほか、オレンジ色の外果皮は柑橘類の芳香を放つ成分が含まれ、白い内果皮には苦味のもととなる成分などが含まれています。

この記事では、

  • 効果
  • 副作用
  • おすすめの摂取方法

など、オレンジピールの基本情報から楽しみ方までをわかりやすく解説しています。

この記事を読んで、初めてオレンジピールを知った方は「そもそもオレンジの皮って食べられるの⁈」と驚いた方もいるでしょう。そんな方に向けても、オレンジピールをアレンジする前に農薬やワックスをしっかりと洗い流す下準備から、美味しく摂取できるアレンジ方法までも紹介しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。

ハーブについてもっと詳しく知りたい方は、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いている下記の記事を参考にしてください。

>>最強のハーブファスティングとは?

オレンジピールの基本情報

名称 オレンジピール
英名 Orange Peel
学名 Citrus aurantium
和名 アマダイダイ
分類 ミカン属ミカン科
原産地 インドのアッサム地方
成分 精油、フラボノイド、ビタミンC、カロチン(ビタミンA)、ビタミンB1、ビタミンB2、ミネラル類(リン、鉄、ナトリウム、カルシウム)、リモネン、アルカロイド(シネフリン、N-メチルチラミン)
使用部位 果皮
代表的な作用 抗うつ作用、整腸作用、鎮静作用、消化機能促進作用、殺菌作用、去痰、利尿作用 など
禁忌、注意事項 妊娠中・授乳中の際は摂取を控えましょう。
子どもへの使用を避けましょう。
利用法 オレンジピール、ハーブティー、ハーブバス など

オレンジピールは、オレンジの果皮を乾燥させたハーブです。甘酸っぱいさわやかな香りは親しみやすく、心身ともにリフレッシュできる柑橘系の香りです。

オレンジは、スイートオレンジとビターオレンジの二種類に分かれます。精油においてはどちらも果皮から採取されますが、それぞれ特有の香りがあります。スイートオレンジは私たちの知っているもぎたてのオレンジの香りの一方、ビターオレンジは柑橘系の香りにほろ苦さを感じさせます。

オレンジピールは、ケーキなどの洋菓子で使われるほか、お茶うけにもぴったりです。その上うれしい効能もあって、そのままオレンジの皮として捨てるのがもったいないくらいですね!

オレンジピールの効果・効能・作用を解説

オレンジピールには、リラックス効果やダイエット効果、美肌効果などのさまざまな効能があります。

  • リラックス効果
  • ダイエット効果
  • 美肌効果

ここでは、オレンジピールの代表的な効果について説明します。

効果①:リラックス効果

オレンジピールにはリラックス効果があります。

成分として含まれるリモネンは、柑橘系の皮に含まれている精油成分です。リモネンは細胞の働きを活性化させて神経に活力を与える働きがあります。これによりストレスや不安から気持ちを解放し、リラックス効果や安眠効果を発揮します。

リモネンの精油成分による甘酸っぱくさわやかな香りはリラックス効果が高いとされ、サロンやアロマテラピーでもよく使われています。

効果②:ダイエット効果

オレンジピールには、ダイエット効果もあります。

効果①で紹介した成分リモネンが、交感神経に働きかけることで、脂肪分解酵素リパーゼの分泌を促して脂肪を分解してくれます。

また、交感神経を刺激することで血行が促進されるため、健康的にダイエットができます。

効果③:美肌効果

オレンジピールには美肌効果もあります。

成分としてビタミンCが豊富に含まれるため、肌細胞を活性化させます。また、シミの発生を防ぐことからアンチエイジングも期待できます。

オレンジピールの副作用や注意事項、禁忌など

ビターオレンジには光毒性があるため、利用の際は十分な注意が必要です。また、妊娠中・授乳中の方やお子さんへの使用は避けましょう。

オレンジピールのハーブとしての使い方

オレンジピールは、ドライフルーツやハーブティーなどで手軽に摂取できます。ここでは自宅で簡単にできるオレンジピールのドライフルーツの作り方や、ハーブティーの楽しみ方について紹介します。

1   ドライフルーツ

オレンジピールにはハーブとしての語義もありますが、もう一つオレンジの皮を砂糖で煮詰めたドライフルーツという意味もあります。

ドライフルーツのオレンジピールは、おやつやお茶うけにもぴったりです。

【オレンジピールのレシピ】

〈材料〉

  • オレンジの皮(2個分)
  • 上白糖(100g)
  • 水(150ml)
  • グラニュー糖(30g)

〈作り方〉

  1. オレンジの皮を5mm幅に切ります。
  2. オレンジの皮を熱湯(分量外)で1分ほどゆでてから湯切りをし、これを2回繰り返します。
  3. 鍋で水・上白糖を火にかけて、砂糖が溶けたらオレンジの皮を入れて10分ほど煮詰めます。
  4. 汁気が半分くらいになったことを確認したら、オレンジの皮がくっつかないように一つずつ並べて乾かします。
  5. グラニュー糖を全体に混ぜ合わせて、冷蔵庫で冷やしたら出来上がりです!

事前準備として、オレンジを洗う際は農薬やワックスなどの汚れをしっかりと洗い流しましょう。また、内果皮は苦味があるため取り除きましょう。

オレンジピールティー

オレンジピールティーはハーブティーとしても楽しめます。オレンジのさわやかな香りの中に、柑橘系の甘酸っぱさやほろ苦さが感じられます。

【オレンジピール ティーの淹れ方】

沸騰したお湯(カップ一杯分)に、オレンジピール(大さじ一杯分)を入れて3分から5分ほど蒸らします。

オレンジピールティーはクセがなく、香りの良さから飲みやすいハーブティーです。お気に入りの茶葉とブレンドするのもおすすめですよ。

オレンジピールのよくある質問

オレンジの皮の白い部分も食べられるの?

オレンジの皮の白い部分は内果皮といいます。白い筋には抗酸化作用などのアンチエイジングに効果的な成分が含まれています。ただ、苦味がありますので、苦手な人は取り除くようにしましょう。

オレンジの皮の洗い方は?

オレンジ皮は、塩や食品用洗剤で揉み洗いすることで皮についたワックスや農薬を除去できます。しっかりと揉み洗いをしたら、流水で洗い流しましょう。

スイートオレンジとビターオレンジの違いは?

私たちがフルーツとして慣れ親しんでいるオレンジは、スイートオレンジです。一方で、ビターオレンジは苦味や酸味が強いためそのままフルーツとして食べるのではなく、皮の部分はジャムなどに、果汁は調味料として使われています。

まとめと研究情報

今回はハーブのオレンジピールについて解説しました。

ハーブはリラックス効果やダイエット効果、美肌効果など、たくさんの効能のあるハーブです。

この記事では、自宅で簡単にできるオレンジピールの作り方や、オレンジピールハーブティーの楽しみ方についても紹介しました。興味のある方はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。

おさらい

【効果・効能】

  • リラックス効果
  • ダイエット効果
  • 美肌効果

【注意点・副作用・禁忌】

  • オレンジピールは妊娠中・授乳中の方やお子さんへの使用は避けましょう。
  • ビターオレンジには光毒性があるため、利用の際は十分な注意が必要です。

【おすすめの摂り方】

  • ドライフルーツ
  • ハーブティー

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

オレンジの皮の精油成分と抗菌活性

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27535797/

要約

オレンジピールの研究では、オレンジピールの成分には抗菌活性作用があることが示されています。シチリア島中東部産のシキツシネンシス12品種のオレンジピールを用いて、精油および抽出物を使用し、黄色ブドウ球菌、リステリア菌、緑膿菌に対しての抗菌作用を調査しました。結果として「サンギネッロ」と「ソラリーノモロ」のエッセンシャルオイルはL.モノサイトゲネスに対して有意に活性があり、「バレンシア」ヘキサニック抽出物はテストされたすべての微生物に対して有効でした。

高レベルのポリメトキシフラボノイドを含むオレンジピール抽出物は、PPAR-γ活性化を介してHaCaT細胞におけるUVB誘導性COX-2発現およびPGE2産生を抑制

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25234831/

要約

オレンジピールの研究では、紫外線に対する抗炎症作用が示されています。高レベルのPMFを含むオレンジピール抽出物が、HaCaT細胞におけるUVB誘導性COX-2発現およびPGE2産生を抑制した。さらに、この抽出物はペルオキシソーム増殖因子活性化受容体(PPAR)-γアゴニストとして作用することがわかった。オレンジピールの成分がUV損傷に対する有用な保護または軽減を提供する可能性を明らかにしています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

そのパワーを活かした、「自宅で出来る&お腹が減らない」最強のハーブファスティングもオススメなので、興味があれば参考にしてみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?