ハーブの効果と効能

ハイビスカスの効果・副作用は?美容や疲労回復におすすめ!

ハイビスカスはアフリカが原産で熱帯に咲く植物で、学名はHibiscus sabdariffaです。南国を思わせる花は沖縄などリゾート地に多く見られます。品種改良が重ねられ、現在では数千種類あると言われています。

歴史も古く、古代エジプトの女王クレオパトラもハイビスカスを使用したティーを飲んでいたと伝わっています。

今回の記事では

  • ハイビスカスの効果効能を知りたい
  • 効果のエビデンスや実例などを知りたい
  • 美味しい飲み方を知りたい

これらについて、ハーブを使った最強ファスティングを定期的に実践しているハーブマニアが書いています。ハイビスカスについて、他の人が持った疑問や回答なども含めて解説しているので、ぜひ読んでみてください。

>>最強のハーブファスティングとは?

ハイビスカスは美容と疲労回復におすすめのハーブです。ハイビスカスにはカリウムも豊富に含まれており、利尿作用があり、便秘の解消に役立ちます。美容と健康にぜひ参考にしてみてください。

ハイビスカスの基本情報

名称  ハイビスカス、ローゼル、hibiscus、roselle
英名  Hibiscus
学名  Hibiscus syriacus
和名  ロゼリ草、ローゼル草
分類  アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属
原産地  アフリカ
主要成分 (100g当たり) クエン酸、リンゴ酸、ハイビスカス酸、ビタミンC、カリウム
使用部位 
代表的効能  抗菌作用、収れん作用、健胃作用、解熱作用
利用法    ハーブティーとして飲む

ハイビスカスは、主に南国で栽培されているアオイ科の植物です。豊富な植物酸やミネラルが、代謝を高めてくれますので、疲労回復に効果的です。

ハイビスカスの中でも種類がありますので、園芸用の品種はブッソウゲ(仏桑華)と呼ばれるものです。ハーブティーや料理などにはローゼルという種類が用いられます。

ハイビスカスのハーブティーは、キレイになるのに最適なハーブで、酸味が強いので、はちみつやシロップと一緒に飲むとより飲みやすくなります。

ハイビスカスの効果・効能・作用を解説

ハイビスカスは美容や疲労回復に効果を発揮し、豊富な植物酸やミネラルが代謝を高めてくれて、それによって疲労回復に効果的です。

ここでは期待される作用について解説します。

  • 美肌効果
  • 疲労回復効果
  • 血流を改善する効果

効果①:美肌効果

ハイビスカスに含まれているクエン酸やリンゴ酸は、美肌を保つために重要な新陳代謝を活性化させる作用があり、肌荒れの解消に効果的であるといわれています。

ハイビスカスに含まれているクエン酸は、糖質、乳酸、体脂肪などをエネルギーに変える大切な働きで、新陳代謝を促進させるために重要な栄養素です。

さらに、ハイビスカスには抗酸化作用を持つポリフェノールも含まれているため、肌の老化を促進する活性酸素を除去することができます。

またハイビスカスには抗炎症作用しわ抑制効果も報告されております。

効果②:疲労回復効果

ハイビスカスを摂取すると、疲労回復に効果があります。疲労には、乳酸という物質が作用しますが、乳酸は、ブドウ糖やグリコーゲンなどをエネルギー源として運動を行った後に体内に蓄積される、いわば燃えカスのような物質です。

ハイビスカスに含まれているクエン酸やリンゴ酸には、疲労物質である乳酸を分解する作用がありますので、運動後の疲労を回復させる効果が期待されています。

効果③:血流を改善する効果

血流が悪くなると、酸素や栄養素を細胞のすみずみまで届けることが困難になるため、新陳代謝や体温が低下し、免疫機能が衰えてしまいますが、ハイビスカスを摂取することによって、血流を改善する効果が期待されています。

ハイビスカスに含まれるクエン酸は、脂質の代謝を促進する栄養素なので、血液中の脂質を分解する作用があり、悪玉(LDL)コレステロールを抑制し、血流を改善する効果があります。

その他の効果・作用

ハイビスカスには、代表的な3つの効果以外にも様々な効果や作用があります。
コレステロール値を下げる効果や、むくみを予防・改善する効果などです。

ハイビスカスの副作用や注意事項、禁忌など

ハイビスカスは通常の使用の範囲では安心して使えるハーブです。ハーブティーにも使われるなど人間には毒性がないと言われています。但し、ハイビスカスティーはまれなケースでのみ体に害を及ぼす可能性があります。

ハイビスカスは胃液の酸性度を高めるため、消化器系の病気がある場合は、中止する必要があります。ハイビスカスティーの過剰摂取は、濃度に悪影響を与える可能性があります。そのため、酸性度の高い胃炎や消化性潰瘍の方は飲まないでください。

授乳中は、その使用も中止する必要があります。1歳未満の子供は飲み物の禁忌であり、赤ちゃんは母親のミルクと一緒に影響を受けます。

ハイビスカスのハーブとしての使い方

食用のハーブとしてハーブティーやサプリメントなどに用いられているハイビスカスは、ローゼル種という品種であり、花は小さく、淡いピンク色やクリーム色などの様々な色の花です。

ハイビスカスは酸味の強いハーブですが、フルーティーさも感じる美味しい酸味です。

①ハーブティーの入れ方

浅めのティーカップ1杯(180cc)に対して、ティースプーン1杯程度、お湯を入れ5分蒸らします。酸味が気になる場合ははちみつを好みで入れましょう。
また、ハイビスカスは長く付けておくほど酸味が出るので、酸味が苦手な方は置く時間を短くすると良いでしょう。

ハイビスカスの美肌効果を促進させるために、ハイビスカスと相性のいいローズヒップ
を一緒に摂ることがより効果的です。

②ハイビスカスのレシピ

ハイビスカスはジャムにしたり、ケーキやパスタなど料理にも使われています。

・ハイビスカスローゼル ジャム
・ハイビスカスとブルーベリーのプチケーキ
・梅紫蘇ジャコのハイビスカスパスタ
・ローズヒップ ハニー ハイビスカスティー

ハイビスカスのよくある質問

栽培方法や育て方は?

ハイビスカスは、日当たりがよくて保水性の高い肥沃な土地を好みます。もともと熱帯の植物のため寒さには弱く、育てるためにはある程度の温かさが必要です。

暑い沖縄で太陽に向かって元気に咲いているイメージが強いハイビスカスですが、実は意外にも暑さに弱いという一面も。35度を超えるような猛暑の日には弱ってしまいます。

2〜3mほどの高さまで育ち、夏から秋にかけて白や黄、紅色などの花を咲かせます。ただ、ハイビスカスは1日花のため、咲いたその日のうちに花はしぼんでしまいます。

ハイビスカスの中でもブッソウゲ(仏桑華)と呼ばれるものは園芸用の品種で、ハーブティーや料理に使いたい場合はローゼルという種類を選びましょう。

ハイビスカスの花言葉は?

「上品な美しさ、新しい恋、勇敢、あなたを信じます」です。

花の色の寄って花言葉があります。

赤いハイビスカス・・・「常に新しい美」「勇ましさ」「勇敢」「新しい恋」
ピンクのハイビスカス・・・「華やか」
白のハイビスカス・・・「艶美」「繊細な美」
黄色のハイビスカス・・・「輝き」

ハイビスカスを頭につけるのはなぜですか?

ハイビスカスを女性の髪に飾る時に、ハワイでは既婚女性は頭の左側、未婚女性は頭の右側につける習わしがあるのだそうです。

まとめと研究情報

今回はハイビスカスについてまとめました。

ハイビスカスには、華やかな美しい花ですが、ビタミンCやクエン酸、リンゴ酸といった栄養成分が豊富に含まれており、美容や疲労の回復にとても効果的です。

ハイビスカスのハーブティーは利尿作用もあり、二日酔いやむくみを改善したいときにおすすめです。

暑い沖縄で太陽に向かって元気に咲いているイメージが強いハイビスカスですが、35度を超えるような猛暑になると弱ってしまいます。

ハイビスカスのハーブティーは豊富な植物酸やミネラルが、代謝を高めてくれます。それにより疲労回復に効果的なので、是非お試ししてみてください。

おさらい

【効果】

  • 美容や疲労の回復

【注意点・副作用・禁忌】

  • 胃炎や消化性潰瘍の人は飲まないでください。

【オススメの摂り方】

  • ハイビスカスティー
  • ハイビスカスローゼル ジャム 

研究情報(エビデンス)

下記の研究データ、エビデンスを参考にさせて頂きました。

ハイビスカスサブダリファ抽出物は血圧を下げ、内皮機能を改善します

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24668839/

要約

ハイビスカス・サブダリファ・カリス由来のポリフェノールが、代謝の改善、抗炎症、抗酸化活性を示し、血圧を低下させた。メタボリックシンドローム患者と高血圧ラットに投与され、アンジオテンシンI変換酵素の利尿と阻害よりも、抗酸化と抗炎症の作用、内皮依存作用に関連するメカニズムが重要であることが示された。ポリフェノールは代謝性心血管リスクの管理に有益な内皮反応を誘発する可能性がある。

食事酵素処理されたハイビスカスシリアカスL.は、皮膚の水分補給とコラーゲン合成の強化により、慢性的なUVB誘発光老化から皮膚を保護します

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30571966/

要約

ハイビスカスがUVBによる皮膚の早期光老化を防ぎ、コラーゲン繊維と皮膚肥厚を改善し、しわや紅斑の形成を抑制する効果が示されました。この研究は、ハイビスカスシリアカスL.から抽出された水抽出物(HSL)と酵素処理抽出物(ETH)の皮膚アンチエイジング効果を研究しています。結果として、特にETHは皮膚の水分保持を促進し、光老化に対する保護効果が高いことが分かりました。この研究は、HSLとETHがアンチエイジングに有用で、機能性食品としての潜在的な価値を提唱しています。

ハーブには想像以上のパワーがあります!

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